海外起業家(アジア編) 海外起業家インタビュー

海外起業家インタビュー(台湾編)三宅健司さん

三宅健司さんへのインタビュー

1959年生まれ。新聞・雑誌広告などを中心に、各方面でデザイン業務に従事する。1995年、台北の日系デザイン会社の管理者として台湾に移住。2006年6月同社退社。 2006年8月、台北にて「三宅健司デザインオフィス」設立。日系企業のサポートを中心に活動。さまざまな業界で実績を残す。 また多くの台湾企業の海外進出のためにも尽力する。平面デザインにこだわらず、ウェブ製作、展示会、イベント等の分野でも数々の実績を残す。

会社:三宅デザインオフィス

Q1: 現在、どんなビジネスをされていますか?

台湾、台北で、デザイン事務所を経営しています。

クライアントの7割以上が日系企業、もしくは日系企業との合弁台湾企業です。
クライアントの業種は、半導体やケミカル関係からシンクタンク、服飾メーカー、コーヒーショップチェーンなど様々です。
制作物としては、パンフレットやDM、フライヤー、POPなど、平面から、ウェブデザインなどが主です。また近年は台湾や中国での展示会ブースのデザイン・施工の仕事も増えています。

 

Q2: 起業したきっかけは何だったのでしょうか?

台湾で日系デザイン会社のデザイナー兼責任者を10年勤めました。

その後退社することになり、東京に帰るか台北に残るか少し悩みました。 もう10年暮らしていたので既に台北のほうが東京よりも、生活するにも新たにビジネスをするにも、 私にとってはメリットが大きいと考え、自分で会社を起こすことに決めました。

 

Q3: なぜ、台湾で起業しようと思ったのですか?

最初に台湾を選んだのは、たまたまです。

ずっと日本で仕事していて、漠然と外国で仕事してみたいなあと思ってた時に偶然台湾でのデザイン管理の仕事の募集記事を見て、 面白いかもしれないと、日本のアパートを引き払い、思いきって台湾に来ました。他の国でもチャンスがあれば、行っていたと思います。

業種については、ずっと東京などで平面デザイン関係の仕事をしてきていたので、他には考えてませんでした。

 

Q4: 最初の起業資金はいくら必要だったでしょう?

1500万円程度です。

 

Q5: 台湾の起業環境について教えてください。

日系企業も大変多いし、サポートしてくれる会計事務所なども多く、起業環境自体は大変整っていると思います。中国よりははるかにストレスが少なく起業できるのではないでしょうか。 起業した後のほうが大変だと思います。どこでも同じだと思いますが、景気などに左右されず会社を運営し続けることのほうがはるかに大変です。

 

Q6: 台湾でビジネスを行う際に困ったことは何でしょうか?また、起業する際の注意点は?

相手が日系企業であろうと、台湾企業であろうと、私達の会社にクライアントが求めるのは、日本のクオリティとデザイン感覚、日本レベルのサービスです。 それには台湾人スタッフの教育や指導、啓発と言ったことが不可欠です。そのへんが一番大変ですね。今でも苦労しています。

 

Q7: 起業してよかったと思うことは何ですか?

小規模のデザイン事務所ですが、企画から納品まで自分達で行いたいので、基本的にクライアントと直接、仕事をしています。 日本では、我々のような7~8人規模のデザイン事務所では受注する機会がないような、大手のメーカーから信頼され、仕事をいただけるのは、嬉しくやりがいのあることです。 様々な環境が整っていない分、苦労も多いですが仕事をやり遂げた達成感も大きく、それがモチベーションとなっています。

 

Q8: もし、今のビジネス以外に新しく台湾でビジネスをするとしたら、どんなことをしたいですか?

デザインの仕事が好きなので、やはりその周辺の仕事ですね。例えば映像関係とか、室内設計とか。これからでも機会があればトライしてみたいです。

 

Q9: 最後に、これから起業しようと思う人たちへのメッセージをお願いします。

実際、台湾で起業する人たちがたくさんいらっしゃるようです。

様々な業種でチャンスがあるように見えます。起業も楽です。でもハードルが低い分だけ、同じように日本人のライバルがたくさんいます。 中には日本では大変だけど台湾だったらチャンスがあるだろう、という感覚で来られて思ったように簡単に上手くいかず、諦める方もたくさんいるようです。

単純に台湾だからチャンスがある、と考えるのでなく、自分の台湾での市場価値をしっかり見極めてビジネスを始めることが大事だと思います。

 

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