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きっかけは、日本のアニメや漫画!外国人が興味津々の日本の文化(海外の反応と影響力)

日本のアニメや漫画の外国人への影響力

フランスで人気の漫画事情でも書きましたが、
日本の漫画やアニメの影響力はとんでもないです。

私自身、日本に来る外国人向けのビジネスをしていますが、
80%以上のお客さん(20代~40代)が漫画やアニメに影響を受け、
日本に興味を持つようになったと言います。

ほとんどの人が10代の時に、アニメや漫画を見たのがきっかけでファンになり、
漫画を通じて、日本語や日本の文化にも興味を持つようになったそうです。

その他、子供の時に、柔道などの武道をならったり、日本に旅行して、
日本の風景や日本人の優しさに触れ、日本好きになる人もいますが、
どちらかというとごく少数派です。

彼らは、漫画、アニメを通じて、どのようにして日本の文化に興味を
持つようになっていったのか?いくつか例をあげてみたいと思います。

 

どのようにして日本の文化に興味を持つようになったのか?(とある外国人の事例)

事例①(フランス人男性30代前半)

一番好きな漫画は、「ベルセルク」。ベルセルクの世界観が、キリスト教の宗教観と非常にマッチしているし、ダークヒーロ的なものに憧れる。ただし、日本の文化に興味を持つきっかけになった漫画といえば、「GTO」

と、「GTO」という意外な漫画の名前をあげられてびっくりしました。

あらすじと概要

藤沢とおるさんの漫画(1996年12月11日 - 2002年1月30日)。東京都武蔵野市・吉祥寺を舞台に、学校法人・東京吉祥学苑の教師に着任した元湘南の走り屋である鬼塚英吉が学園全体に巣食う数々の問題を型破りな方法で解決し、活躍する姿を描いた学園漫画。累計発行部数は5000万部

なぜ、GTOが日本の文化に興味を持つきっかけになったかというと、
他の漫画にない日本の教育事情、時事ネタ、社会問題が満載だったこと

海外とは違う日本の教育事情や当時のブーム(顔グロ、ルーズソックスやゲームネタ)、
日本のサラリーマンの生き様など海外の人からすると新鮮に見えたと言います。

 

事例②(フランス人男性30代後半)

私は、日本のレトロゲームのコレクター(セガサターンやネオジオ)です。キャラクターデザイナーの天野喜孝さんの大ファンです。「聖闘士星矢」や「Akira」、「カウボーイビバップ」など何でも好きです。私が、日本の文化に興味を持つきっかけになったのは、「ドラゴンボール」です。

あらすじと概要

鳥山明さんの漫画(1984年11月20日 - 1995年6月5日)。世界中に散らばった七つの球をすべて集めると、どんな願いも一つだけ叶えられるという秘宝・ドラゴンボールと、主人公・孫悟空を中心に展開する「冒険」「夢」「バトル」「友情」などを描いた長編漫画。 単行本の発行部数は完全版(2000万部)を含み国内で1億6000万部以上、全世界累計で2億6000万部を記録。

ドラゴンボールと日本の文化のどこに共通点があったかというと、
ピッコロ大魔王を封じ込める技、「魔封波」

その魔封波に必要なアイテム、「電子ジャー(炊飯器)」にありました。

欧米では、炊飯器を使うことがなく、「一体あれは、何なんだ?」
と子供たちの間で話題になりました。

当時は、インターネットも発達しておらず、あまり情報が
なかったことも、子供の探究心に火をつけたそうです。

さらに詳しく

日本のアニメがフランスで放映され始めた頃、北斗の拳など暴力的だと大人からかなりの批判が当時あったそうです。

 

日本のアニメの海外輸出の歴史

本格的なアニメの輸出は、1963年、アメリカ合衆国で
『鉄腕アトム』が放映されたことから始まります。

その後、1970年代までにかけて『ジャングル大帝』、『エイトマン』、
『マッハGo Go Go』、『科学忍者隊ガッチャマン』、『宇宙戦艦ヤマト』
などがアメリカ合衆国で放映。

ただ、日本製だということを隠すために、スタッフ名が消されたり、
キャラクター名が現地風に変えられたケースもありました。

例えば、フランスでは、1978年から子供向けのアニメが放映され始め、
1980年代に圧倒的な子供の支持を受けた作品の一つ、「キャプテン翼」。

タイトル名は、キャプテン翼ではなく、フランスでは、
Olive et Tom」(オリビエ エ トム)と呼ばれています。

主人公の翼くんの名前は、オリビエ
ゴールキーパーの若林くんが、トム

なのです。

さらに詳しく

ヨーロッパの一流選手のリオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドも、キャプテン翼のファンです。

 

1995年以降、『美少女戦士セーラームーン』、『ドラゴンボール』、『遊☆戯☆王』
などのアニメも、海外進出していき、さらなる飛躍を遂げることになりました。

 

私が見たフランスの実情

2000年にフランスに滞在していた頃、日本の漫画は、フランスの書店では、ほんの一部のコーナーにしかありませんでしたが、10年後、様々な出版社が版権を買い、非常に多くの日本の漫画が書店のコーナーを占めるようになりました。漫画向けの専門の書店も増えました。また、2000年当時、爆発的に人気だったのが、「遊戯王」のカードです。フランスの町中のキオスクのレジ前に遊戯王のカードが売られていました。

 

日本の漫画やアニメの可能性

日本の漫画やアニメが、海外に影響力を持ち始めるようになったのは、
1990年代頃辺りからです。

日本を題材にしたアニメや漫画を知り、日本語を聞くことで、
日本や日本の文化、日本語に興味を持つきっかけになっています。

欧米だけでなく、中国、東南アジア、南米、中東へとどんどん
漫画やアニメファンを増やしつつある現在、今後も漫画やアニメを通じて、
日本に興味をもつようになる外国人は増えていくことでしょう。

 

国によって違うヒット作品

宗教上や道徳の問題、また、経済的な発展度の状況、社会背景により、必ずしも、同じ作品が海外でヒットするとは限りません。例えば、日本では、1990年代に大ヒットした「おぼっちゃまくん」が、2022年の今、インドで大ヒットしています。

 

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