海外起業家(アジア編) 海外起業家インタビュー

海外起業家インタビュー(中国編)梅山勲さん

梅山 勲さんへのインタビュー

 

HP:衆一発展(香港)有限公司

Q1: 現在、どんなビジネスをされていますか?

香港および中国深セン市で日本の中小企業や零細・個人企業のサポートをしています。
法人の設立、会計処理、貿易手続きや卸売市場のアテンド、通訳、仕入れ代行など 中小企業が中国ビジネスをする際に対応しきれない課題をお手伝いしています。

 

Q2: 起業したきっかけは何だったのでしょうか?

学校を出て就職したばかりの頃、たまたま手に取った本、大前研一著「サラリーマンサバイバル」で 「35歳までに経営者になれるぐらいの実力をつけろ」という言葉に触発され、それからは経営者の視点で 仕事を考えるようになりました。それからずっとぼんやりとですが、いつかは起業したいという気持ちがありました。

ある時、今のまま仕事を続けた場合の5年後の自分を想像した時に楽しいとは思えなくなり、 35歳の誕生日を迎える2カ月前に会社を辞めました。ただしこの時は何の事業をするかは決めていませんでした。

 

Q3: なぜ、中国で起業しようと思ったのですか?

中国で起業しようと思ったわけではなく、起業(独立)しようと思った時に中国にいました。 卒業後初めて就職した会社で、技術者として中国に出張に来ていた時に運命の相手(妻)と 出会い、会社を辞めて中国に留学に来たのが中国で生活をするきっかけでした。

この選択は私が今まで生きてきた中で、一番大きな決断でしたね(笑) 当時、中国は世界の工場になると雑誌などで言われていましたが、自分にとっては 出張で来た事がある程度で、それ以外は未知の世界でした。

 

Q4: 最初の起業資金はいくら必要だったでしょう?

会社を辞める前に1000万円以上貯めました。

ただし起業資金という考え方ではなく 妻がいましたのでしばらく収入が無くても生活できる事を考えていました。 妻はとても保守的な考えを持っていたので、常に私の独立を反対していました。 ゆえに全ての資金を使ってビジネスをするという考えはしませんでした。 一回失敗したら全てが無くなってしまいますし、妻がまず許さなかったと思います。

ちなみに独立後、最初のビジネスは約200万円ぐらいを投資しました。

 

Q5: 中国でビジネスを行う際に困ったことは何でしょうか?また、起業する際の注意点は?

自分が出来ることを前提に考えてましたので、ビジネスを行うにあたって困ったことというのはあまりありませんでした。もちろん、悩んだり、迷うことは沢山ありました。

注意点に関してですが、これは中国に限らずどの国でも当てはまる事かと思いますが、 その国でビジネスをする際のルール、また文化を理解しておく事が必要だと思います。 もしくは分かる人と一緒にビジネスをするのでも良いと思います。 多くの日本企業が中国でトラブルを発生させるのは、大体が上記の理解が不十分である事が原因になっていると思います。

 

Q6: 起業してよかったと思うことは何ですか?

仕事に関係有る無しに関わらず、人との繋がりが広がっている事が楽しいですね。

サラリーマン時代は何でも効率的に考えていて、一見無駄と思える事は極力避けて いましたが、独立後は多くの時間が出来た事で色々手を出すようになりました。 ただですね、自分の心の中ではまだ起業出来ているとは思えていないので、 この質問に対して、将来はきっとまた違う回答をしていると思います(笑)

 

Q7: 中国で今後いけそうなビジネスは何でしょうか?

今の私の仕事は人のビジネスをサポートする事です。そういった意味では、今後は自分がするビジネスにもっとチャレンジしたいですね。

中国は今後ますます豊かになる方向に発展していくと思います。今まで食べた事が無いもの、 今まで使った事のないもの、今まで受けた事の無いサービス、そういったものが受け入れられてくる と思いますので、日本にある先進的なものを受け入れられる余地がまだまだあると思います。

 

Q8: 最後に、これから起業しようと思う人たちへのメッセージをお願いします。

私は独立してまだ2年の新人です。「起業とは何なのか」なんて事を考えながら進んでいる状態です。 ただすでにこの道で生きていく事を選びましたので、これからもっとハマっていって、 もっと楽しみながら頑張っていきたいと思っています。起業ってきっと生き方の一つですよね。 皆さんも自分なりの路を選んで進んでいって欲しいです。その路のどこかで私と会う事がありましたら その時はどうぞ宜しくお願いします!(笑)

 

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