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【おすすめの海外送金方法】4サービス比較 (銀行、Paypal、Wise、Flywire)

海外送金の種類

外国人とのビジネスにおいて、最も重要なのは、お金のやり取りの海外送金。

しかし、この海外送金には、多くの問題があります。

海外送金の種類

  • 銀行送金
  • Paypal
  • Wise(旧TransferWise)
  • Flywire

と言った送金サービスがあります。

それぞれのデメリット、メリットを見ていくことにしてみましょう。

銀行送金の現状とメリット、デメリット

まず、一番、オーソドックスな銀行を使った送金方法です。

私の経験では、この数年、銀行送金のサービスは、
向上するどころか改悪に向かっていると言えるでしょう。

大手銀行は、海外送金サービス部門を削減しているそうですし、
郵便局は、法人向けの海外送金サービスから撤退しました。
(このグローバルの時代に驚きですが、これが今の日本の現状です。)

 

そして、こちら、実際にあった大手銀行でのTV窓口のやり取りです。

実際の事例

フランス語に対応したキーボードが欲しくフランスのサイトでPCを購入。代金の支払いをするために、とある大手銀行のTV窓口に行き、送金手続きをすることになった際の話です。

銀行員
購入したという証明書やメールのやり取りはありますか?
一応あります。フランス語の書類ですが、大丈夫ですか?
夢追い人
銀行員
フランスで買われたとのことですが、原産はどこでしょうか?
原産??フランスで買ったから、フランスで作られたものだと思いますが。
夢追い人
銀行員
このPCは、フランスのどの空港から発送されますか?
え?!?!フランスのサイトで、しかも個人で購入したもので、その会社が、どこの空港を使って送るかなんて分かりません。
夢追い人
銀行員
でしたら、この送金、受け付けることが出来ません。

正直、ここ数年は、こういうやり取りが多く、頭にくることが多いです。1000万円などの大口の取引であれば分かりますが、10万円単位の個人の海外送金でも簡単にできなくなりました。主に、日本から海外へ送金する時にトラブルが多いです。

 

注意ポイント

また、外国人のお客さんが送金する際のトラブルも非常に多くあります。

先進国の国でも、海外の銀行は、日本ほど銀行員や管理体制がしっかりとしていないので、銀行員の入力ミスや勘違い、うっかり忘れていたりして、情報が入力されずに日本の銀行側で受け取ることが出来ないケースがかなりあります。(過去、向こうの銀行担当者が、ヴァカンス休みで送金手続きが遅れたという話もありました。)

また、一度、その国の銀行からお金が送金されてしまうと、どこでどうなっているかの把握も難しく、入金まで1ヶ月かかるなどのケースも過去にありました。

銀行送金にかかる費用と日数

  • 送金する場合、現地の銀行(場合よっては、経由銀行)の手数料、
    また、日本の銀行の手数料(大体4000円前後)かかり、トータルで8000円程度。
  • 最短で3~5日程度。
    もし入力ミスなどがあれば、数週間入金されないケースがある。

 

ココがおすすめ

正直言って、あまりオススメできるポイントがありません。

ココがダメ

まず、手続きが複雑で入金までの時間がかかりすぎ。海外の銀行員の入力ミスが非常に多く、最悪、銀行のせいでお客さんとトラブルになる可能性がある。また、返金することになった時、さらに手数料がかかる。


Paypalのメリットとデメリット

私が、外国人のお客さんとの取引で、現在、一番使っている方法。

Paypalとは?

アメリカを中心に世界に広く普及している決済サービスで、190の国と地域で利用でき、21通貨以上に対応。金銭の授受をPayPalが仲介するため、取引先にクレジットカード番号や口座番号を知らせる必要がなく、安全なサービスであると謳われている。日本では、2007年3月より日本語表示が開始され、日本国内の電話問い合わせカスタマーサポートが新設されている。(Wikpedia参照)

Paypalの手数料と日数

  • ビジネス利用の場合、利用者が4.10% + 固定手数料を支払う。
    (個人間の場合、ほぼ無料に近い。)
  • 即反映される。

 

ココがおすすめ

かなりオススメ。何より、メールアドレスに紐付いたやり取りなので、いちいち、お客の銀行情報を打ち込む必要がなく、入金着金もすぐに反映される。仮に、後日、お金を返金しないといけないケースでも、キャンセルボタン一つで、すぐに返金でき、しかも、手数料はかからない。

ココがダメ

唯一の難点は、支払い(顧客)側の手数料が送金額の4%近くかかるため、金額が大きくなるほど顧客の負担が大きくなること。(さらに、為替の交換率も良くない)あと、手数料や為替の交換率で、ピッタリとした額を受け取ることが難しい。

 

Wise(旧TransferWise)のメリット、デメリット

そして、今、私が、注目しているのが、Wise(旧TransferWise)

Wise(旧TransferWise)とは?

2011年1月に創業の比較的新しいロンドン本拠の企業。2021年2月にTransferWiseは社名をWiseに変更し、2021年7月7日にロンドン証券取引所に直接上場し、時価総額は79億ポンド(約1兆2100億円)。日本では資金移動業者として、財務省関東財務局に免許登録を完了し、2016年9月に正式サービスを開始し、2018年には法人送金サービスを開始。(Wikpedia参照)

 

このサービス、2年ほど前から外国のお客さんが少しずつ使うようになってきました。(2021年12月時点では、まだ少数派です。)

私は、当初、この新しい送金方法を使われるのが、嫌でした。

なぜなら、入金の際、日本の銀行通帳には、送金人のお客の名前ではなく、「トランスファーワイズ」と表記され、誰が送ってきたか把握することが出来なかったからです。ただ、この問題点も今では解決し、今では、顧客名で表記されるようになりました。

Wise(旧TransferWise)の手数料と日数

  • 銀行やPaypalの手数料よりも安い。
    (Wise社のサイトで比較できます。)
  • 入金が反映されるまで、1~2日程度


Wise社のサイトで、他銀行と比べて、どのくらい安いかすぐに比較できます。

 

ココがおすすめ

銀行やPaypalと比べて、手数料が安い。しかも、銀行と違い煩わしいやり取りも必要なく、ネットで完結。Paypalのような誤差が生じることなく、ぴったり入金され、顧客の負担も軽くなる。

ココがダメ

まだ新しいサービスのため、認知不足はあります。ただ、将来的には、手数料の安さから、普及していくものと思います。

 

Flywireのメリットとデメリット

すべての業界が利用できるわけではなく、現時点では、教育、ヘルスケア、旅行、テクノロジー企業に限定して使うことが出来る新しい送金サービス、Flywireです。

顧客に、その会社専用のリンク、もしくは、QRコードから、顧客がカード払いができるようで、管理画面上で、お客が手続きに入ったか、うまく行かずキャンセルされたかなどネット上で見ることができ、しかも、入金額もピッタリされるようです。

ココがおすすめ

私は、使ったことがないので、なんとも言えません。
ただ、これを使っている会社によれば、かなり使い勝手が良いと評判は上々。

 

海外送金、使い勝手の良さランキング

Paypal (手数料は高いものの、普及度、楽さで言えば一番)

Wise (手数料の安さで言えば、一番。今後の主流か?)

Flywire (要注目。)

日本の銀行(このままだと、まずいです。)

 

私の感想

やはり、現時点では、Paypalが使いやすいけれど、今後、徐々にWiseに切り替えて行こうと思っています。

 

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