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外国人が日本で起業!日本で見つけたビジネスチャンス4選【インバウンドビジネス】

外国人だから見つけることが出来た日本の魅力

外国人が見つけた日本の魅力

日本で外国人向けの面白そうなビジネスだなと思えば、
それを行っているのは、外国人経営者ということが結構あります。

本来であれば、日本人が外国人向けに提供して然るべきサービスなのですが、
日本人が見つけることができず、ないので外国人が始めたというケースです。

今回は、外国人が日本で見つけたビジネスを紹介したいと思います。

 

外国人が見つけた日本でのビジネス

  • GaijinPot (日本初の在日外国人向け英語ポータルサイト)
  • 古民家篪庵 (古民家再生ビジネス)
  • Bento&co (弁当箱専門店)
  • ZenMarket (海外在住者向けの購入代行・国際発送サービス)

 

GaijinPot (日本初の在日外国人向け英語ポータルサイト)

GaijinPot

1999年にオープンした日本初の在日外国人向け英語ポータルサイトGaijinPot )

GaijinPotのサイトによれば、愛知県名古屋市に住んでいた創設者である
ピーターとエリックが、外国人向けの情報が不足していることに着目し、
彼らが必要としている日本の情報を提供するために始めたサービスが、
GaijinPotの始まりです。

月間PV数350万月間訪問者数65万人のアクセス数を誇り、
65%が海外からのアクセスになります。(参照:GaijinPotデータ

 

1999年という非常に早い時期から日本の情報を提供し、
外国人から圧倒的な支持を受けました。

2014年頃から外国人観光客の急増に伴い、外国人をターゲットとする
同じような外国人向けの情報サイトが多く作られるようになりました。

そして、このGaijinPotも2015年、日本のフジサンケイグループに買収されました。

 

古民家篪庵 (町家再生ビジネス・コンサルティング業)

古民家篪庵

京町家の再生ビジネスの立役者、アレックス・カー氏による古民家再生ビジネス篪庵

 

アレックス・カー氏について

イェール大学日本学専攻卒業後、慶應義塾大学国際センターへ留学(1972年 - 1973年)。留学中にヒッチハイクで日本中を旅し、旅の途中で訪れた徳島県祖谷に感銘を受け約300年前の藁葺き屋根の古民家篪庵を購入し修復し居住する。1996年には、篪庵での生活等に関する書籍の英訳版「LOST JAPAN」を出版。京都の町屋再生事業、コンサルティング事業を手がける株式会社庵(いおり)を2003年に創業し講演、執筆、コンサルティング事業も手がける。(参照:Wikipediaより)

アレックス・カー氏が、1973年に購入した古民家がある
徳島県の祖谷は、秘境とも呼ばれている所です。

普通であれば、外国人観光客が訪れる場所ではありません。

しかし、アレックス・カー氏が出版した英語の本に感銘を
受けた外国人が続々と、この地を訪れるようになりました。

 

京都の古い町家も、価値が見いだされずに取り壊されていましたが、
アレックス・カー氏は京都で10棟ほどの京町家を再生。

その他、長崎県小値賀町や奈良県十津川村など、京都以外の地方を中心に
古民家再生プロジェクトを続け、古民家ステイとして運営しています。

さらに詳しく

2016年度までの7年間で、京都では5600軒の京町家が取り壊されました。その後、京町家の魅力に日本人がようやく気づき、一転して「京町家に住んだり、店を開いたりしたい」という需要や、京町家への滞在を希望する外国人を含む観光客の需要が高まり、京町家の価値は、高騰しました。

 

弁当箱専門店「Bento&co」

弁当箱専門店「Bento&co」

京大に留学していたフランス人のベルトラン・トマさんが、2009年に京都にオープンした弁当箱専門店「Bento&co」

フランスには、日本のような多種多様な弁当箱がありませんでした。

そこに目をつけたトマさんが、海外に日本の弁当箱をサイトで販売をし始め、
現在は、世界105カ国に日本の弁当箱を販売しているそうです。(年商2億円)

また、日本のキャラ弁というのも、日本ならではの文化で、
トマさんは、「国際Bentoコンテスト」を開催して、積極的に
日本の文化を海外に発信し、“BENTO”ブームの火付け役になったのです。

 

ZenMarket (海外在住者向けの購入代行・国際発送サービス)

ZenMarket

海外在住者向けの購入代行・国際発送サービスZenMarket

ウクライナ出身の創業者たちが見つけた日本でのビジネスチャンス。

それは、海外で非常に評価されている日本の文化や商品を海外に売ることでした。

日本では、Amazonや楽天などの通販サイトはあるものの外国語対応や
グローバルな決済方法、海外発送は不可というような表記があり、
海外から購入することはできません。

そこで、2014年に会社を設立し、下記のような
サービスを外国人に提供するサービスを開始。

 

ZenMarketの主なサービス

ZenMarket (海外在住者向けの購入代行・国際発送サービス)
ZenPlus (越境ECプラットフォーム)
ZenPop (文房具、お菓子などの定期便) 

会社HPによれば、2020年8月の時点で、

登録ユーザー数が80万人
発送荷物数が30万
135カ国への発送実績

月間の売り上げは、5億円を超えているそうです。

2021年3月「High-Growth Companies Asia-Pacific 2021」
(アジア太平洋地域の急成長企業ランキング2021)208位に選出。

 

以上、外国人が、日本で見つけたビジネスチャンスでした。

 

灯台下暗し。ビジネスチャンスは、あなたの身近に存在する。

私が起業した2012年頃は、インバウンドビジネスは、
世間からほとんど注目されていませんでした。

それが、訪日外国人の増加に伴い、2015年辺りから「爆買い」「民泊」
言う言葉が流行りだし、これまで全く注目していなかった外国人向けの
ビジネスに乗り出す日本企業が急増しました。

 

日本には、素晴らしいものがたくさんあります。(宝の山です。)

外国人によって、初めて気付かされるのではなく、
日本の文化、伝統をもっと大事にしていきたいものです。

そして、お金が儲かりそうだからといって参入するのではなく、
日本人自ら外国人の声に耳を傾けたいものです。

そうすれば、自然と外国人向けのビジネスアイデアを見つけることができるでしょう。

私の感想

私自身、外国人から日本の魅力を教わることが多いです。日本の文化を学べば学ぶほど、奥が深く、先人達の素晴らしさに感銘を受けます。日本の魅力を見つけることが、ビジネスチャンスに繋がるのだと思います。

さらに詳しく

今回の話、何も日本人に限ったことではありません。海外でも同様なのです。とある南仏の片田舎にアメリカ人の老夫婦が移住してきたそうです。彼らは、古い家を買い、リフォームし、素晴らしい家にしました。その後、続々と海外から外国人がやって来て、彼らと同じようなことをし、みすぼらしかった村が華やかな村になりました。(周辺の不動産価格も大きく上昇しました。)こんな風に、身近だからこそ気づかないこともあります。そして、外国人だからその魅力を発見することもできるのです。我々、起業家の役割は、そんな埋もれたお宝を発見し、世に送り出すこと。そういう意味では、海外へ出たほうが、お宝を見つけやすいのかもしれません。

 

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