日本の文化・伝統

海外での商談、パーティー、結婚式に和服で参加【男のための着物塾】

100年前は、普段着として着物を着ていた日本人

日本人が、着物を着なくなり、久しいです。

ただ、今から100年前は、日本人の多くが日常的に和服を着ていました。

1880年代(今から140年前)の日本

明治以降の西洋化への流れ、また、1940年(昭和15年)の
勅令など徐々に着物を着る人は減少していきました。

 

1940年(昭和15年)の勅令

1940年(昭和15年)に日本政府が「国民服令」という勅令を施行し、国民服は洋服である。国民服は、正装かつ礼服であり、背広服を着るような場面で着る服だと決めらました。(参照:Wikipedia)

特に、和服と比べると、洋服の方が安価で実用的なことだったため、
和服を普段着とする人の割合は徐々に少なくなっていったそうです。
(それでも、1960年代までは自宅で日常着として和服を着る男性も多くいたそうです。)

90代のおばあさんの証言

私の旦那も、和服が好きで家ではよく着ていました。でも、ジーパンを知ってからは、やはり、そちらの方が便利で、着物を着なくなりました。タンスに主人の服がたくさんありますが、今の人は誰も着たがりません。

 

今の日本では、日常的に、着物を着る人はほとんどいなくなりましたが、
日本人の中には、和服に憧れる人が一定数いるのも事実です。

また、そんな和服に崇敬の念を持つ外国人も多くいます。

 

海外の結婚式に和服で参加(着物マジック)

私は、これまで何度か、海外の結婚式に呼ばれる機会がありました。

ただ、いつもTシャツを着て、一度もネクタイをしたことがない
外国人が結婚式にスーツを着ると、俳優に変身するのです。

 

一方の私は、日本のサラリーマン。
(イケメン俳優に化けることはありませんでした。)

何度かそういう経験をし、外国人のスーツ姿には勝てないと思い、
友人の結婚式に一度、和服を着ていくことにしました。

すると、友人からは喜ばれるし、写真を撮らせてと声を掛けられるし、
高級レストランに入ると、他のお客さんからの視線を浴びるし、
店員にはすごく丁寧に接してもらえるなど、驚く変化がありました!

やはり、日本人には、和服が一番だと感じました。

 

男性の和服の着こなし

ちなみに、男性が和服を着る場合、紋付袴の正装でなくても構いません。海外であれば、和服を着ているだけで十分です。日本でも、もはや、和服を着る男性が減っているので、和服を着ているだけで、喜ばれるそうです。

さらに詳しく

差別化を図る上で、和服という選択肢はありです。いつか海外の商談に和服を着て挑みたいものです。アメリカで起業したとある日本人経営者は、アメリカで差別化を図るために、あえてちょんまげスタイルにしていたそうです。(もしかすると、ちょんまげ姿で帰国し、叩かれた小室圭さんも、そういう意図があったのかもしれません。)

 

和服(着物)の買い方(値段)、入手方法

和服(着物)=高い

というイメージがあるかもしれません。
(私もそう考えていたのですが、実は、そうではありません。)

確かに、呉服屋で新調するとなると、一式40~50万円は掛かります。

でも、中古であれば、40万円以上かかっているであろう和服が、数千円~
数万円で購入することができます。(中には、未使用のものもあります。)

今は、誰も着なくなっているので、需要がなく、安く買えるのです。

 

中古の着物の入手方法

私は、ヤフオクで買っています。場合によっては、数千円で買える場合もあります。また、前述のおばあさんのように昔の人の着物がタンスに眠っているケースがあり、私も、知り合いからタダでもらったことがあります。

着物サイズには、注意しましょう!一番は、一度、呉服屋さんで自分の背丈を図ってもらうと良いでしょう。身丈、裄丈の2点をチェックしておけば良いです。(参考までに、170cmの細身の私の場合だと、着物の身丈は142cm、裄丈は70cmです。)

お茶の先生談

今は、男性物の着物(中古)は、買い時です。女性の着物は、まだまだ需要がありますが、男性物は、着る人がいないので良いものが市場に出回っています。外国人の人も注目しているので、今後は、高くなっていくと思います。

 

和服(着物)の素材、種類

着物は、色々な種類があります。

まず、素材

和服(着物)の素材

  • 化繊:正絹の風合いを再現した化学繊維。気軽に洗濯でき、値段も安い。
  • 木綿:普段着用に最適、丈夫な生地。他の生地と比べると少し重いのが難点。
  • :夏の普段着~外出着向け。夏の暑い時には、麻だと涼しい。
  • ウール(羊毛):手入れしやすく秋冬の普段着に。シワになりにくく暖かい。しかし、動物性繊維なので、虫食いのトラブルがある。
  • お召(正絹):社交の場のおしゃれ着として最適。光沢もあり、着心地も良い。ただ、普段着使いはしづらい。
  • 紬(正絹):お召の方が格が上と考えられていますが、現代では、紬のほうが値段が高いです。味がある着物が多いです。

 

次に、種類

季節や状況により、着る種類が異なってきます。

和服(着物)の種類

  • 袷(あわせ):春・秋・冬(10月から5月)のシーズンに着る着物。
  • 単衣(ひとえ):6月、9月は裏地の無い仕立ての着物。袷と比べると薄手になります。
  • 絽、紗:7月、8月の盛夏に着る着物。生地自体に透け感があり、夏でも比較的涼しく過ごすことが可能です。
  • 浴衣:浴衣は着物の一種ですが、カジュアルな装いになります。親しい友人同士のパーティーであれば、問題ないかと思いますが、海外の結婚式や商談などでは避た方が良いでしょう。

私からのアドバイス

もし購入で迷ったら、の着物を1着買っておくと良いでしょう。暑いのを我慢すれば、オールシーズン使うことも可能です。個人的には、化繊より、本格的な正絹の方が好きですが、使い勝手の良さを考えれば、化繊も検討しても良いかと思います。

 

 

和服(着物)の着方

女性に比べて、男性の着付けは楽です。

慣れたら、10分もかからずに着れるようになります。

ただ、最初は、やはり、難しいので、着付け教室や呉服屋さんで習ったら良いでしょう。
(無料で教えてくれたり、1回3,000円~など様々です。)

私の体験談

やはり実践が一番です。着物を着る機会を増やして、慣れていく方法しかありません。慣れてくると、着物を着るのが楽しくなります!着物を着ることで、外国人に注目され、商談や付き合いに有利に働くでしょう。

さらに詳しく

和服は、面白いです。そもそも、和服の生地が、絹だとかものすごい良い生地を使っていますが、誰も着ないと言うだけで、タダ同然で中古で売られています。骨董市に行くと、そんな安い着物を大量に購入していく外国人女性に出くわすことが結構あります。まさに、明治の開国時に、浮世絵が二束三文で海外に流れていったのと同じ流れです。

 

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